【必読】住宅展示場では教えてくれない本当のこと。【書籍】

家が欲しいと考えるものの知識もなく、もちろん経験もないのでリベ大で紹介されているこちらの本を読んだ知識をまとめます。

本当に良い住宅とは
  • 長持ちして資産価値の落ちない家
  • 機械に頼らず、ランニングコストのかからない家
  • 調整性があり、家族が健康に暮らせる家

昔ながらの自然素材にこだわった家と、国が認めた「長期優良住宅」で「省エネ住宅/ZEH」で、健康への安全性が約束された「F★★★★」の家どちらを選ぶか?後者ではないですか?わたしは後者でしたが、この本を読むとその考えが短絡的であったと気づかされました。

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結論

住宅展示場では教えてくれない本当のこと。とは、

「魔法の言葉」を信じ、「魔法の言葉」を用いて、ユーザーには悪い家だと分かっていながら、己の金儲けのためにそれらを利用したビジネスを行っている

ことです。

国が奨励するものは、
大量生産で、利益がでるもの ≒ 国益につながる
つまり、企業に寄り添う目的で、消費者に必ず良いものではない

さらに、国、企業とスポンサーは必ずつながりがあること。世の中の情報は、これらが発信する影響力が非常に大きいということ。

手作りの自然素材の家
国が認めた工業化製品の家
  • 無垢材(自然乾燥)
  • 土壁
  • 漆喰
  • サイディング
  • カラーベスト
  • グラスウール
  • ビニール製品
  • 高気密・高断熱工法

資材と工法の話

最初は、筆者が工務店を経営された筆者だからわかった事実。高気密・高断熱工法のデメリットについて。

高気密・高断熱工法とは、
床、壁、天井の下地にビニールを張り巡らせ、寸分の隙間もない状態にすることで気密性を高め、空気の移動を止め、断熱性を高める工法

引用:住宅展示場では教えてくれない本当のこと。

なんだか良い家に聞こえますが、事実がわかるのは5年後だったとのことです。筆者が建築した家は、夏は蒸し暑く、冬は底冷え、朝起きればアルミサッシは結露でベトベトでその周りはカビだらけ。外壁は雨垢でコーキング材はゴム製のためヒビが入り雨漏り。内装はビニール多用のため調湿できず家中がカビだらけとのこと。

これを修理するために、お客様が数百万円かけるものの、すでに劣化している家は完全に戻ることはもうなかったようです。

反対に筆者の父親が、昔ながらの製法で建築した家は土壁で調湿され、漆喰や無垢の木が呼吸をするように働くため健全な状態のままだったようです。このように建築時に時間がかかり、初期コストが必要なものの、トータルで、ランニングコストの面からみたら自然素材の家は安いのです。

避けるべき工業製品
外壁材:窯業系サイディング

・水が大好き。セメント×石綿を混ぜているため雨や夜露を吸収。対策でペンキを塗るが水の粒子のが小さいため浸透し放題。冬に凍り膨張すると、さらにスカスカになり、5年ほどの短命。
・さらにサイディングのボード同志をつなぐコーキング(ジョイント材)はゴム製のためさらに短命。
・地震に弱い。重量がかなり重く、ジョイントは連結されていないゴム製のため落下する。材質が硬いため揺れを吸収できず、劣化していると、ひび割れ。

外壁材:ヘーベル

サイディングよりも気泡が荒く吸水性が高いため、さらに短命。

屋根:窯業系コロニアル(カラーベスト)

寿命の短さはサイディング以上。セメント×石綿で、屋根のため紫外線を最も浴びるため。よく屋根の色が抜けているのはこれ。

断熱材:グラスウール

夏熱く、冬寒い。メーカー品で安価だけど断熱性が無い。外壁の窯業系サイディングとの相性が圧倒的に悪く、外壁と内壁(断熱材)の間で温度差から結露し、木材を腐らせカビだらけに、人間に悪影響の家となる。

断熱材:羊毛

グラスウール同様でコンセント周りに隙間ができやすく、動物アレルギーの場合は相性バツ。

断熱材:ロックウール

原料は石だが構造が多孔質では無いため、調湿効果がない。施工性が悪い。

断熱材:発泡系ウレタン

床より上部には向いていない。調湿性がなく、燃焼しやすいため。

壁・天井:ビニールクロス、床・ドア:ビニール系合板

・調湿性が無い。ビニールは静電気を発生させホコリを引き寄せ、カビのエサとなる。通気性も悪いため高温多湿でさらにカビが発生。

家づくりで調湿性能を忘れるな。人間が熱い寒いと感じる体感温度は湿度がとても重要。おすすめはログハウス工法の丸太、在来工法の土壁や漆喰等で外壁が熱を持たない工法が良い。

最近は「外壁通気工法」を国が奨励しているがダメなポイントがある。通気層を設けると害獣の住処になり、15mmほどの間隔では熱を完全に遮断できず、空気の対流により熱が発生し壁内が結露する。

国が認めたという魔法の言葉に騙されるな

・長期優良住宅
中小工務店つぶしと、リフォーム促進。現在、住宅着工件数は減少の一途をたどり住宅メーカーはお客の取り合いとなっています。その中で、長期優良住宅認定される仕様しか建てられないルールができれば、広告宣伝費がない中小は大手に自然淘汰されます。もう1つは履歴義務(点検)により、リフォーム営業をかけ、受注につなげる。リフォームの際は相見積もりが基本ですが、10年保証に頼りたい住み手の心情を利用し、単独見積もりになっています。相見積もりすると保証が切れることがほとんど。※真実は住宅リフォーム売上げランキングを見れば明らか。
だって、長期優良住宅として、住宅性能表示が高い等級であれば、長持ちする家のはずでしょう?それなのにどうして売上げランキングが高いのかは、早く劣化し、リフォームが必要だから。

・住宅性能表示制度
国が定めた良い家の基準。工業化製品で性能が測定できると「良い材料」、自然由来の木や石のように性能測定が難しい製品は「悪い材料」。「良い材料」を使うほどランクが高くなり、補助金や優遇措置が講じられる。
住まい手には得にならず、坪30万円の原価でも坪80万円で売られ、実際は性能が低い”プレハブ小屋”も高級住宅になるのが現状。

・F★★★★(エフフォースター)

新建材に含まれる接着剤から放出されるVOC(揮発性有機化合物)が人体に悪影響を及ぼすため生まれた規制基準。環境に厳しい欧州が48種類のVOCを規制する中、日本は2種類のみの規制で、かなり緩い。人体に最も有害なアセトアルデヒド等は制限なし。
※日本はホルムアルデヒドとクロルピリホスのみ

・省エネ住宅

・ZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)

地震に強いのは耐震等級ではなく免震等級

長期優良住宅に認定されている「耐震等級2」の建物でも震度6強で倒壊する。大切なのは免震性能。

営業に騙されるな

住宅価格の表示が安い場合には理由がある。生活に必要な水道外部工事、電気の引き込み工事、バルコニーやクローゼットの収納がないことで価格を下げて表示させている。営業の中で徐々に値段を吊り上げるという手法です。

家は、人柄で買うわけでないので、「この人なら大丈夫、この人に家を頼みたい」という精神面は切り分けることが鉄則。

無料なんてありえない。建築着手するために図面無料ということがあるが、図面を書くには役所調査を含め10万円ほどかかります。無料でできるカラクリは想像すれば簡単ですね。

営業トークで、「まずはこの概算金額で契約してください。」と言われることがあるようです。最終金額がいくらになるのかも分からず概算金額で契約なんてできるはずがない。

家は文化で、産業ではない。ZEHのように機械に頼る家を作り”買い替え奴隷”にならないように。

住宅にも押し寄せる健康ブーム

健康というキーワードに騙されて頭をカラッポにするのはナンセンス。無添加、自然素材、天然素材のワードだけに騙されず本物を見極める。

信頼できる住医学研究会(健康と住居の関連性)のエビデンス。

注意しろ珪藻土

珪藻土に接着剤(アクリル)が3~7割含有されていると、5~7年で接着剤が酸化し、壁から剥がれた珪藻土は細かい粒子となり空気中を浮遊し肺に突き刺さります。

よくある壁に寄り掛かったときに、服に白い粉がついたことがないですか?まさしくアスベストと同じ健康被害を受けている状態です。

珪藻土は自然素材だから大丈夫!なんてことはありません。

見えない部分が不健康じゃない?

表面だけ無垢材で、中身は合板なんてことがありがち。張り合わせにはもちろんボンドが使われ、VOCを発生させる製品があるあるです。

シロアリ対策は有機リン系、ネオニコチノイド系はやめて、ホウ酸を使おう。

筆者の工務店では0宣言の家を実施しており、住み手に不利益になるものを使わない家を宣言しているとのことです。

0宣言の家

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